今やDTMはパソコンでなくても、スマホやタブレットで出来る時代になってきました。
また、AppleがiOSに対応したAudio Unitを正式サポートしたことで、各プラグイン開発メーカもiPadOSや、iOSに対応したプラグインをどんどんリリースしています。
そこで、今回はスマホ・タブレットで使えるソフトシンセアプリの中からおすすめできるものを紹介します。
⇒DTM初心者から上級者まで全てのトラックメイカーにおすすめの10選を紹介します。
Arturia – iSEM
Arturiaの伝説の名機と言われるアナログシンセ「Oberheim SEM」をシミュレートしたiOS対応のAUソフトシンセアプリです。
シンセ開発大手Arturiaが誇る名機のシミュレートとあって、そのサウンドには信頼が持てますね。
本家SEMのサウンドの再現に加え、500種類のプリセットを搭載。その他にも新LFO、アルペジエイター、ポルタメントなど、より幅広い音作りが出来る新しい機能が追加されています。
パソコン版の「Oberheim SEM V」は、1万円以上するので気軽に購入出来ないのですが、このiOSアプリは1,000円代と非常にお得な値段になっています。
KORG -iMono/Poly
KORGが1981年に発売したアナログシンセの名機「Mono/Poly」を復刻したiPhone/iPad対応ソフトシンセアプリです。
こちらも多くの有名なアーティストの楽曲の中で使われているシンセであり、出音のクオリティには信頼が持てます。
256種類のプリセットを搭載。実機には無い、新しいエフェクトやカオスパッドなどの機能を搭載しているので、幅広い音作りが可能となっています。
Poison-202 Vintage Synthesizer
ビンテージのアナログシンセをモデリングしたiOS対応のAUソフトシンセアプリです。
80~90年代のクラシックなアナログシンセをモデルにして開発された本プラグインは、デモを聴けば分かりますが、リードシンセに最適な、太くて迫力のある出音が特徴です。
全部で420種類のプリセット音源の中には、The Prodigy、Chemical Brothers、Kraftwerk、Daft Punkなどのエレクトロニックシーンの大御所たちの曲で聞いたことのあるような、即戦力の高い音色が揃っています。
Pure Synth® Platinum2
アメリカはフロリダの「Gospel Musicians」が開発しているiOS対応のAUシンセアプリです。
ソフトでキレイな出音が特徴の本プラグインは、幅広いジャンルのサウンドに対応出来るタイプのシンセ。
650種類のプリセット音色、20種類のエフェクトを搭載しており、これらの組み合わせだけで曲が完成しそうです。
さらには自動でプリセット音色を生成する、ランダムプリセットジェネレーターを搭載していますので、他の人と被らないオリジナリティのある音色が作成できます。
初心者やシンセの音作りに時間を費やしたくない方にもピッタリですね。
NS1 – Virtual Analog Synth
モノポリアナログモデリングのiOS対応のAUソフトシンセアプリです。
アナログシミュレートのオシレータがとても良く、温かみのある太い出音が特徴です。
また、インターフェイスがシンプルで見やすいため、シンセサイザーの音作りに慣れていない人でも、直感的に操作出来そうです。
Phasemaker
FM合成方式のiOS対応のAUソフトシンセアプリです。
オシレーターを6機搭載した本機は、YAMAHAで史上、最も売れた伝説のデジタルシンセ「DX7」に似た、リッチかつソフトな出音です。
FMシンセは音作りが難しいのですが、プリセットもたくさん搭載されていますので、DX7系の音が欲しい方は試してみてください。
Wavegenerator
海外で多くのアーティストから支持されている伝説のシンセ開発者、ウルフギャング・パームが開発したiPad対応のウェーブテーブルシンセアプリです。
細かい音作りが出来るこちらのプラグインは、複雑に音が重なりあったような独特の出音で、適用にキーボードを触っているだけでも、映画のサウンドトラックのような存在感が演出出来ます。
使いこなすのは少々難しいかもしれませんが、オリジナリティを求める方にはとても良いプラグインだと思います。
Enkl
スウェーデンの「Klevgrand」が開発しているモノフォニックシンセをモデリングしたiOS対応ソフトシンセアプリです。
モノフォニックシンセ(単音発声のシンセ)も1台持っておくと、曲作りの幅が広がると思います。
インターフェイスが直感的で分かりやすいです。また、93種類のプリセットを搭載しており、すぐに求める音作りが出来そうです。
FM4
iPad、iOS対応のFM音源のシンセサイザーアプリです。
FM音源らしい、ビブラートのきいた金属的な出音です。iPad対応のソフトシンセでFM音源のものはまだ少ないので、これ系の音が好きな方にはおすすめです。
KQ MiniSynth
日本人開発のiOS対応のAUモジュラーシンセアプリです。
海外で話題になっていたので、載せてみました。
インターフェイスこそ少しダサめではありますが、その機能は超本格的かつ動作が軽いとのこと。
モジュラー毎にパッチを繋いで自由自在な音作りが可能です。
ただし、使いこなすようになるまではそれなりに時間を費やすと思いますので、初心者にはあまりおすすめ出来ないですが、知っておくべき1台でしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
iOSでもパソコン版に引けを取らず、十分使えるクオリティのソフトシンセアプリがたくさんあります。
ぜひこの記事を参考にしてお気に入りのものを見つけて頂けると幸いです。